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英語教育改革は必ず失敗する

こんにちは。
個別教育リバースです。

前回、小学英語(早期英語教育)を取り上げました。
今回は、英語4技能を含む英語教育改革について私の意見を述べます。

私が一番問題だと思うのは、
中学・高校の英語の授業を英語で行うこと、です。

賛成の人の意見として、
グローバル社会なのだから、英語で考え英語を使って活躍する人材を育成することは日本にとって必要不可欠である。現に、大手企業ではTOEICの点数を昇進の条件にしたり、社内公用語を英語にしているところもある。だから、英語4技能に対応した英語教育を英語で行う必要がある。

これには、以下の反論が考えられます。

①リーディング(読解)力がない状態では、他の3技能(リスニング・ライティング・スピーキング)を学んでも英語力は絶対に伸びない。
②大学で専門科目の授業を英語で行わない限り、英語4技能の力を維持するのは難しい。そもそも日本は他国の植民地になったことがないので、高等教育は自国語(日本語)で行うことができる。だから、英語で専門科目を教える意味はない。
③日本語で行う専門科目の授業内容を100%学生に伝えるのは難しい。ならば、英語で行う授業でその内容が学生にほとんど伝わらないのはなおさらである。
④社内公用語を英語にするような企業で働く人は全勤労者の何%なのか。ほとんどの人の日常生活に英語は必要ないのではないか。

ご興味のある方は、昨日言及した江利川春雄さんや鳥飼玖美子さん(NHKニュースで英会話元講師)の本を読んでみてください。非常に説得力があります。江利川さんの本には、大正時代の入試への英会話導入(「オラル・テスト」)の失敗についても書かれておりとても参考になります。

参考図書
鳥飼玖美子『英語教育の危機』ちくま新書、2018年
江利川春雄『受験英語と日本人-入試問題と参考書からみる英語学習史』
研究社、2011年

小学校英語教育は有効か?

こんにちは。
個別教育リバースです。

今回から今話題になっている教育トピックを取り上げていきます。
1回目は、小学校英語(早期英語教育)について。
読者の中で、お子さんの英会話等に多額の授業料を払っている方は読まないでください。
ショックが大きい内容です。

学習指導要領の改訂により、小学5年生6年生の英語が「外国語活動」から「教科」に格上げされます。すなわち、小学校から英語の成績がつくようになるということです。中学受験にも英語を課す中学校が現れ始めています。早く英語・英会話を始めないと大変なことになると不安を煽る英会話学校、学習塾などが散見されます。

長年英語を教えてきた講師の立場から断言できることがあります。それは、早く英会話を始めても継続しなければ絶対にしゃべれるようにはなりません。また、早く英語の学習を始めたからといって中学・高校の定期テストや入試で高得点を取れる保証はないのです。
なぜでしょうか。国語(日本語)の文法が分かっていないのに英語の文法の概念が理解できるはずがないからです。文法を理解しない英語学習は、単に英語に触れているだけなのです。もちろんそれでも構わないという方もおられるでしょう。しかし、和歌山大学教授で英語教育の第一人者江利川春雄氏の以下の発言をよく読んでください。

「つまり、小学生の外国語習得は中学・高校生に比べ非効率で、早く開始しても意味がないのである。[中略] 日本語と英語では音声、文字、文法が著しく異なる上に、日本では日常生活で英語を使う機会がない。そのため、日本語力を基礎に文字によって読み書きの練習を重ね、文法によって文の仕組みを理解しないと定着が難しい。[中略] 文法の理解に必要な抽象的思考力は中学生のころから発達する。そのため、小学校で英語を学んだ子と学ばなかった子との差は、中学校の途中からなくなってしまう。京都の私立D中学校の元英語教員に尋ねたところ、『系列の小学校で一年生から週3コマ英語を習ってきた子と、中学で初めて英語を習う子との差は、約半年で消える』(二〇一八年一月七日談話)とのことだった。」(『現代思想05教育は変わるのか』所収P127~P128)

リバースでは、英文法の徹底習得を基本に4技能に対応した英語学習を行っています。具体的には、【発音】⇒【シャドーイング】⇒【ディクテーション】を元大学の英語講師が指導します。リバースでホンモノの英語力を身に付けてみませんか。

成績向上の最大のカギ

こんにちは。
個別教育リバースです。

一般的に成績を上げようと思ったら、①暗記 ②理解 ③演習 の3つが不可欠であると言われています。①~③をやったのに出来ない問題は「応用問題」と呼ばれます。
たしかに、満点を取らせないための「応用問題」は存在します。しかし、50~60点の点数で「応用問題」が出されたので出来なかったと言えるでしょうか。

今やっている問題は過去にやったことのある問題と同じパターン・考え方で解ける、と気づければその問題が解け、テストの点数は上がります。私はこれを「気づく力」と呼んでいます。
同様のことを代々木ゼミナール英語講師の富田一彦氏は、『「観察力」、すなわちものを見る目』と著書の中で述べています。

「なぜそんなに観察力が必要なのか?簡単な話である。知識があっても、その知識をその部分で使うのだということに気づかなければ宝の持ち腐れだからである。実際、問いに答えることに失敗する場合、我々のほとんどが何かを見落としているのだ。」(富田一彦『試験勉強という名の知的冒険』大和書房、2012年、P173)

富田氏は、「観察力は教えにくい」(同上P174)と述べています。私も「気づく力」は簡単に教えて身につくものではないと思います。
ではどうやって「観察力」=「気づく力」を鍛えるのか。
①暗記と②理解を結びつけた学習を徹底的に行い、その上で③演習を繰り返すしかありません。きちんと勉強を続けていたら、ある日突然出来なかった問題が出来るようになる時が必ずやってきます。
リバースでは「一緒にゴールを目指せる教育を」をモットーに少しでもみなさまの「気づく力」が身につくようにサポートして参ります。

個別教育リバース
*リバースには、reverse:逆転、rebirth:再生 両方の意味があります。

具体的に話すことの大切さ

こんにちは。
個別教育リバースです。

先日、TVを見ていてあきれる発言を耳にしました。

「人生100年時代における社会保障、経済をしっかりと前に進めていき、誰もが安心して幸せに暮らせる日本を作りたい」(元F1レーサーで参議院議員当選者)

「芸人、タレントファーストでなかった。心からお詫びします」
「本当の意味で芸人、タレント、ファーストが実現できていなかったことを彼らに対しまして、心からお詫びを申し上げたいと思います」(吉本興業岡本社長)

前者は、「社会保障、経済」の内容を具体的に述べていません。
後者も、「芸人、タレントファースト」の具体的内容に言及していませんでした。

要するに、誰でもしゃべれる中身のない内容を話しているだけということです。

これをわれわれ教育関係者に置き換えると、
「期末テストの点数が悪かったね。100コマくらい取らないと成績上がらないよ。」
と言っているのと同じです。根拠を具体的に述べていないのです。

仮に期末テストの点数が悪かったのなら、どの教科の点数が何点で、どの単元が出来ていなかったのか。ケアレスミスはないのか、学年をさかのぼって学習した方がいいのか。
具体的な疑問点がいろいろ浮かんできます。

リバースでは、生徒さんのことをよく知るために具体的に掘り下げた質問をしていきます。
その上で、今何をしなければいけないのかを具体的にお話しさせていただきます。

個別教育リバース
*リバースには、reverse:逆転、rebirth:再生 両方の意味があります。

【伊丹・尼崎地域のみなさま】初めまして個別教育リバースです。

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個別教育リバースのモットーは「一緒にゴールを目指せる教育を」です。
お子様の成績アップ・志望校合格に向けて全力でサポートさせていただきます。
なにとぞよろしくお願いいたします。

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