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朝食を食べると成績は良くなるのか?

こんにちは。
個別教育リバースです。

以前、朝食を食べる子どもの成績がいいので「早寝早起き朝ごはん」という標語が流行ったことがありました。百マス計算で有名な隂山英男氏は自身のHPで以下のように述べています。

「本当に学力がある子は、早く寝て、早く起き、そして朝ごはんをしっかりと食べています。集中力も高く、学習もサッサとやってしまう能力も身につけているのです。つまり、頭が良いから早く寝ているのではなく、早く寝ることによって頭を良くしていたのだと考えられます。」(http://kageyamahideo.com/?page_id=83 2019年8月20日アクセス)

隂山氏は、「早く寝ること」が原因で、その結果、「頭を良くしていた」と学力を「因果関係」で捉えています。しかし、はたしてそうでしょうか。「早く寝ること」は「頭を良くしていた」ことの原因の1つ、すなわち「相関関係」なのではないでしょうか。

相関関係とは、「データ上、何かが変わると、それに合わせて別の何かも変わるというだけの意味」です。(水谷淳『科学用語図鑑』河出書房新社、2019年、P152)
水谷淳氏は、「【中略】データを見ると、確かに朝食を食べる子供のほうが成績が良いらしい。つまり相関関係はある。【中略】実際には、「親のしつけが良い」といった別の原因があって、それによって「朝食を食べる」と「成績が良い」という2つの結果がもたらされたのだと考えられる。つまり、ほかに共通の原因があるから相関関係が成り立っているだけだということだ。このようなケースを“疑似相関”という。」(同上P153)と述べています。
「親のしつけが良い」という別の原因に言及した水谷氏の方に説得力があります。
学力とは、暗記力、理解力、反復力、考え抜く力、やり抜く力などの「総合力」です。
もちろん、学力以前に「夜更かしをさせない」などの「親のしつけ」は不可欠です。You Tubeの見過ぎで睡眠時間が短ければ、学校の授業にも集中できません。そういう意味での「早寝早起き朝ごはん」は子どもに必要だと思います。

算数・数学が苦手な数学教師はいるか?

こんにちは。
個別教育リバースです。

英語を長年教えて来た講師の立場から言えることがあります。英語という科目は、「教える側も教わる側もわからなければ誤魔化せる」ということです。言い換えれば、英語の内容を分かっていない教師はその内容を生徒に暗記させてわかったつもりにさせるということです。
講師応募者で、英語が得意と自らおっしゃる方で英語のできる大学生に出会ったことがありません。英文の構造や文法が分かっていない方が大半でした。
それに対して数学は、問題が解けなければ分かっていないことが明白な科目です。そのため、学校や塾の算数・数学の先生は数学が出来る人がなるものと我々は思っています。

しかし、『分数ができない大学生』の執筆者の1人である芳沢光雄氏は、一部都道府県における教員採用数の激増について「ゆとり世代」の新卒者が大半を占めているとして以下のように述べています。

「もちろん、実質競争率が低く、試験問題は主にマークシート式である。つまり、算数があまり分かっていない者でも続々と小学校の教壇に立って教えているということである。速さや濃度の応用問題が解けないのは言うに及ばず、中には『3つの角度が全部異なる二等辺三角形がある』と生徒の前で平然と言ってのける教員までもいる。某都道府県の複数の採用担当者から直々に聞いたことであるが、『実質競争率が1倍ちょっとの現状では、算数ができない中でほんの少しできると思われるものをギリギリの採用基準としている』という現実がまかり通っているのだ。」(芳沢光雄『論理的に考え、書く力』光文社新書、2013年、P144)

このような人たちには、「中学校と高校では全く数学を学ばないで私立大学に入学」(同上P144)し、教員免許を取得し、「採用試験を堂々と受けに行く者が多くいる」(同上P144)そうです。

衝撃的な内容です。まさか算数の出来ない教師が小学生に算数を教えているとは、、、、、、
さらに芳沢氏は、「小学校教員に関しては赤信号、中学・高校の数学教員に関しては黄信号が点滅している状態であると断言できる」(同上P143)と述べています。

リバースの講師採用率は、15%以下です。学力と人間性の2つを兼ね備えた人ばかりです。安心して受講していただけたらと思います。

円周率3.14って何のこと??

こんにちは。
個別教育リバースです。

円周率という言葉について、生徒に尋ねると「3.14」という答えがよく返ってきます。
これは大学生でも同様のことのようです。数学教育の第一人者の芳沢光雄氏は以下のように述べています。

「小学校の算数教科書には、『円周(の長さ)÷ 直径』によって円周率を定義することが書かれている。ところが、現在の文系大学生に『円周の定義、すなわち円周率という言葉の約束を述べてください』と質問すると、有名私立大学でも正解率は1割以下となる。圧倒的に多くある間違いは『3.14』である。」(芳沢光雄『論理的に考え、書く力』光文社新書、2013年、P33-P34)

円周率 = 円周(の長さ)÷ 直径 なので、 円周(の長さ)= 直径 × 円周率 となります。すなわち、円周率とは、円周(の長さ)は直径の何倍か を表す数、と定義できます。「3.14」の単位は、「3.14倍」なのです。

「定義」という言葉は中学に入ってから数学でよく出てきます。言葉の定義をしっかり理解していないと、算数・数学を本当に理解することは出来ないのです。これは英語や国語でも同じです。

リバースではどんな教科でも、言葉の「定義」を重視した指導を行っています。そうすることが、思考力と応用力を身に付ける近道なのです。わたしたちと一緒に暗記ではない、本当の勉強をしましょう。

成績向上の最大のカギ②(学習の定着)

こんにちは。
個別教育リバースです。

以前、成績向上の最大のカギとして「観察力=気づく力」について書きました。
1つ大事なことを書き忘れていました。それは、「学習の定着」についてです。

「観察力=気づく力」以前に、学校や塾で習ったことを自分の知識・学力とするためには「学習の定着」が欠かせません。どんなにいい授業をして、生徒さんに満足してもらっても習ったことが「定着」しないと意味がないのです。
授業中の理解度は高いのに次の週に同じ問題をやっても出来ない生徒さんがいます。前に習ったことをすっかり忘れているのです。では、どうすればいいのか?

答えは簡単です。「忘れる前に覚える」しかありません。
有名なエビングハウスの忘却曲線によると、

人が何かを学んだ時、

  • 20分後には42%忘れる
  • 1時間後には56%忘れる
  • 9時間後には65%忘れる
  • 1日後には66%忘れる
  • 2日後には73%忘れる
  • 6日後には75%忘れる
  • 1ヶ月後には79%忘れる

 

と言われています。
しかし、授業後1日以内、1週間以内、1ヶ月以内に復習すれば、学んだ内容をほとんど覚えていることができます。上記は、理想的な復習のタイミングなのです。

他の効果的な方法は、「1時間後には56%忘れる」 特性を活かして、「帰宅後すぐに勉強内容の見直し」を行うことです。音読、黙読、どのような方法でも構いません。これだけで驚くほど学習内容が定着するようになります。
リバースでは生徒さんの「学習の定着」を計るために、継続的に見直しを行うことを指導しています。もちろん「学習の定着」の確認のためにチェックテストを実施しています。

英語教育改革は必ず失敗する

こんにちは。
個別教育リバースです。

前回、小学英語(早期英語教育)を取り上げました。
今回は、英語4技能を含む英語教育改革について私の意見を述べます。

私が一番問題だと思うのは、
中学・高校の英語の授業を英語で行うこと、です。

賛成の人の意見として、
グローバル社会なのだから、英語で考え英語を使って活躍する人材を育成することは日本にとって必要不可欠である。現に、大手企業ではTOEICの点数を昇進の条件にしたり、社内公用語を英語にしているところもある。だから、英語4技能に対応した英語教育を英語で行う必要がある。

これには、以下の反論が考えられます。

①リーディング(読解)力がない状態では、他の3技能(リスニング・ライティング・スピーキング)を学んでも英語力は絶対に伸びない。
②大学で専門科目の授業を英語で行わない限り、英語4技能の力を維持するのは難しい。そもそも日本は他国の植民地になったことがないので、高等教育は自国語(日本語)で行うことができる。だから、英語で専門科目を教える意味はない。
③日本語で行う専門科目の授業内容を100%学生に伝えるのは難しい。ならば、英語で行う授業でその内容が学生にほとんど伝わらないのはなおさらである。
④社内公用語を英語にするような企業で働く人は全勤労者の何%なのか。ほとんどの人の日常生活に英語は必要ないのではないか。

ご興味のある方は、昨日言及した江利川春雄さんや鳥飼玖美子さん(NHKニュースで英会話元講師)の本を読んでみてください。非常に説得力があります。江利川さんの本には、大正時代の入試への英会話導入(「オラル・テスト」)の失敗についても書かれておりとても参考になります。

参考図書
鳥飼玖美子『英語教育の危機』ちくま新書、2018年
江利川春雄『受験英語と日本人-入試問題と参考書からみる英語学習史』
研究社、2011年

小学校英語教育は有効か?

こんにちは。
個別教育リバースです。

今回から今話題になっている教育トピックを取り上げていきます。
1回目は、小学校英語(早期英語教育)について。
読者の中で、お子さんの英会話等に多額の授業料を払っている方は読まないでください。
ショックが大きい内容です。

学習指導要領の改訂により、小学5年生6年生の英語が「外国語活動」から「教科」に格上げされます。すなわち、小学校から英語の成績がつくようになるということです。中学受験にも英語を課す中学校が現れ始めています。早く英語・英会話を始めないと大変なことになると不安を煽る英会話学校、学習塾などが散見されます。

長年英語を教えてきた講師の立場から断言できることがあります。それは、早く英会話を始めても継続しなければ絶対にしゃべれるようにはなりません。また、早く英語の学習を始めたからといって中学・高校の定期テストや入試で高得点を取れる保証はないのです。
なぜでしょうか。国語(日本語)の文法が分かっていないのに英語の文法の概念が理解できるはずがないからです。文法を理解しない英語学習は、単に英語に触れているだけなのです。もちろんそれでも構わないという方もおられるでしょう。しかし、和歌山大学教授で英語教育の第一人者江利川春雄氏の以下の発言をよく読んでください。

「つまり、小学生の外国語習得は中学・高校生に比べ非効率で、早く開始しても意味がないのである。[中略] 日本語と英語では音声、文字、文法が著しく異なる上に、日本では日常生活で英語を使う機会がない。そのため、日本語力を基礎に文字によって読み書きの練習を重ね、文法によって文の仕組みを理解しないと定着が難しい。[中略] 文法の理解に必要な抽象的思考力は中学生のころから発達する。そのため、小学校で英語を学んだ子と学ばなかった子との差は、中学校の途中からなくなってしまう。京都の私立D中学校の元英語教員に尋ねたところ、『系列の小学校で一年生から週3コマ英語を習ってきた子と、中学で初めて英語を習う子との差は、約半年で消える』(二〇一八年一月七日談話)とのことだった。」(『現代思想05教育は変わるのか』所収P127~P128)

リバースでは、英文法の徹底習得を基本に4技能に対応した英語学習を行っています。具体的には、【発音】⇒【シャドーイング】⇒【ディクテーション】を元大学の英語講師が指導します。リバースでホンモノの英語力を身に付けてみませんか。

成績向上の最大のカギ

こんにちは。
個別教育リバースです。

一般的に成績を上げようと思ったら、①暗記 ②理解 ③演習 の3つが不可欠であると言われています。①~③をやったのに出来ない問題は「応用問題」と呼ばれます。
たしかに、満点を取らせないための「応用問題」は存在します。しかし、50~60点の点数で「応用問題」が出されたので出来なかったと言えるでしょうか。

今やっている問題は過去にやったことのある問題と同じパターン・考え方で解ける、と気づければその問題が解け、テストの点数は上がります。私はこれを「気づく力」と呼んでいます。
同様のことを代々木ゼミナール英語講師の富田一彦氏は、『「観察力」、すなわちものを見る目』と著書の中で述べています。

「なぜそんなに観察力が必要なのか?簡単な話である。知識があっても、その知識をその部分で使うのだということに気づかなければ宝の持ち腐れだからである。実際、問いに答えることに失敗する場合、我々のほとんどが何かを見落としているのだ。」(富田一彦『試験勉強という名の知的冒険』大和書房、2012年、P173)

富田氏は、「観察力は教えにくい」(同上P174)と述べています。私も「気づく力」は簡単に教えて身につくものではないと思います。
ではどうやって「観察力」=「気づく力」を鍛えるのか。
①暗記と②理解を結びつけた学習を徹底的に行い、その上で③演習を繰り返すしかありません。きちんと勉強を続けていたら、ある日突然出来なかった問題が出来るようになる時が必ずやってきます。
リバースでは「一緒にゴールを目指せる教育を」をモットーに少しでもみなさまの「気づく力」が身につくようにサポートして参ります。

個別教育リバース
*リバースには、reverse:逆転、rebirth:再生 両方の意味があります。

具体的に話すことの大切さ

こんにちは。
個別教育リバースです。

先日、TVを見ていてあきれる発言を耳にしました。

「人生100年時代における社会保障、経済をしっかりと前に進めていき、誰もが安心して幸せに暮らせる日本を作りたい」(元F1レーサーで参議院議員当選者)

「芸人、タレントファーストでなかった。心からお詫びします」
「本当の意味で芸人、タレント、ファーストが実現できていなかったことを彼らに対しまして、心からお詫びを申し上げたいと思います」(吉本興業岡本社長)

前者は、「社会保障、経済」の内容を具体的に述べていません。
後者も、「芸人、タレントファースト」の具体的内容に言及していませんでした。

要するに、誰でもしゃべれる中身のない内容を話しているだけということです。

これをわれわれ教育関係者に置き換えると、
「期末テストの点数が悪かったね。100コマくらい取らないと成績上がらないよ。」
と言っているのと同じです。根拠を具体的に述べていないのです。

仮に期末テストの点数が悪かったのなら、どの教科の点数が何点で、どの単元が出来ていなかったのか。ケアレスミスはないのか、学年をさかのぼって学習した方がいいのか。
具体的な疑問点がいろいろ浮かんできます。

リバースでは、生徒さんのことをよく知るために具体的に掘り下げた質問をしていきます。
その上で、今何をしなければいけないのかを具体的にお話しさせていただきます。

個別教育リバース
*リバースには、reverse:逆転、rebirth:再生 両方の意味があります。

【伊丹・尼崎地域のみなさま】初めまして個別教育リバースです。

伊丹・尼崎地域のみなさま

初めまして個別教育リバースです。
6月17日(月)に新規開校いたしました。

現在、夏期講習半額などの開校キャンペーンを行っております。
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

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すでにたくさんのお問い合わせをいただいております。
全ての方と丁寧に面談させていただきたいと思います。

個別教育リバースのモットーは「一緒にゴールを目指せる教育を」です。
お子様の成績アップ・志望校合格に向けて全力でサポートさせていただきます。
なにとぞよろしくお願いいたします。

個別教育リバース
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