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朝食を食べると成績は良くなるのか?

2019年08月20日

こんにちは。
個別教育リバースです。

以前、朝食を食べる子どもの成績がいいので「早寝早起き朝ごはん」という標語が流行ったことがありました。百マス計算で有名な隂山英男氏は自身のHPで以下のように述べています。

「本当に学力がある子は、早く寝て、早く起き、そして朝ごはんをしっかりと食べています。集中力も高く、学習もサッサとやってしまう能力も身につけているのです。つまり、頭が良いから早く寝ているのではなく、早く寝ることによって頭を良くしていたのだと考えられます。」(http://kageyamahideo.com/?page_id=83 2019年8月20日アクセス)

隂山氏は、「早く寝ること」が原因で、その結果、「頭を良くしていた」と学力を「因果関係」で捉えています。しかし、はたしてそうでしょうか。「早く寝ること」は「頭を良くしていた」ことの原因の1つ、すなわち「相関関係」なのではないでしょうか。

相関関係とは、「データ上、何かが変わると、それに合わせて別の何かも変わるというだけの意味」です。(水谷淳『科学用語図鑑』河出書房新社、2019年、P152)
水谷淳氏は、「【中略】データを見ると、確かに朝食を食べる子供のほうが成績が良いらしい。つまり相関関係はある。【中略】実際には、「親のしつけが良い」といった別の原因があって、それによって「朝食を食べる」と「成績が良い」という2つの結果がもたらされたのだと考えられる。つまり、ほかに共通の原因があるから相関関係が成り立っているだけだということだ。このようなケースを“疑似相関”という。」(同上P153)と述べています。
「親のしつけが良い」という別の原因に言及した水谷氏の方に説得力があります。
学力とは、暗記力、理解力、反復力、考え抜く力、やり抜く力などの「総合力」です。
もちろん、学力以前に「夜更かしをさせない」などの「親のしつけ」は不可欠です。You Tubeの見過ぎで睡眠時間が短ければ、学校の授業にも集中できません。そういう意味での「早寝早起き朝ごはん」は子どもに必要だと思います。

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