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グローバル時代の教養

2019年09月12日

こんにちは。
個別教育リバースです。

グローバル化に対応しないと日本は生き残れないとメディア等で言われています。
では、グローバル時代にはどのような知識・教養が必要なのでしょうか。

それは英語のスピーキング力などではなく、「哲学・宗教」に他なりません。
哲学者の小川仁志氏は、以下のように述べています。
「フランスでは哲学は高校で必修になっており、大学入学資格を得るための全国統一試験バカロレアで、全員が難問に対峙しなければならないのです。しかも日本のセンター試験とは異なり、この哲学の問題は、自由や平等の意味について、数時間もかけて考えさせる仕組みになっています。本当に哲学させられるのです。」(小川仁志『教養としての哲学』PHP文庫、2018年、P6)
「哲学」は、欧米人の思考の基盤となっています。「哲学」を学ばずにグローバル化を叫んでも、欧米人には相手にされないのです。

もう1つのグローバル時代の教養として大切なのが「宗教」です。これは欧米人の思考・生活の全般を規定しています。例えばドイツには「教会税」がありますし、アメリカ大統領は就任式で「聖書」に手を置いて宣誓をします。イスラム社会だけではなく、欧米社会も「宗教」に根差した社会なのです。
 日本では、キリスト教の神(ゴッド)とイスラム教の神「アッラー」を別物と誤解している人が大勢います。キリスト教とイスラム教は同じ中東地域発祥の「一神教」であり、これにはユダヤ教(神は「ヤハウェ」)も含まれます。
これら3宗教の神(ゴッド)はすべて同じ神のことです。アラビア語で神(ゴッド)のことを「アッラー」、ヘブライ語で神(ゴッド)を「ヤハウェ」と呼ぶのです。イエス=キリストは神(ゴッド)のことではありません。

欧米人との会話で「アッラーは悪い」などと言ったら、それはキリスト教の神(ゴッド)を侮辱しているのと同じことになるのです。
欧米人にとって「常識」のことがなぜ日本では誤解されているのでしょうか。中学校の歴史教科書で「イスラム教」のページを読んでみると、「ユダヤ教、キリスト教を基に」(東京書籍、P31)、「ユダヤ教、キリスト教の影響を受け」(帝国書院、P19)などと控えめに表現されていました。これでは深く内容を理解できないでしょう。

もちろん知っている方もいらっしゃるとは思いますが、この知識があるだけで国際ニュースの見方が変わってくると思います。次は、欧米人に「寺院と神社」の違いを説明してみたくなりませんか?

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