こんにちは。
個別教育リバースです。
9月以降も保護者様に有益な教育情報をお届けしたいと思います。
本日は、「評論編」「小説編」に続き(古典編)をお届けします。
古典には、「古文」「漢文」があります。高校受験では両方出題されますが、大学受験では圧倒的に「古文」が大事です。さらに「古文」には「擬古文」と呼ばれる明治時代の文章もありますが、ここでは主に平安時代の文章を「古文」と思ってください。
古文が苦手な中学生・高校生は非常に多いです。原因として、中学校では古文の授業がほとんどないこと、「古典文法」を学ぶ機会が少ないことが考えられます。そして、高校に入学してから初めて本格的に「古典文法」を学びます。しかし中学時代の「国文法」の理解が不十分なため、高校生にも理解しづらいものとなっています。
古文が読めるようになるためには、
①古典文法を覚えること
②古文単語を覚えること
③古典常識を覚えること
この3つしかありません。
①はたとえば、童謡『ふるさと』の出だし部分「兎(うさぎ)追いしかの山~」の「し」は、過去の助動詞「き」の連体形です。意味は「ウサギを追ったあの山」になります。
「かの山」は体言(名詞)なのでその上は、連体形になります。接続と活用が重要です。
②はたとえば、古語で「ののしる(罵る)」という単語があります。意味は、「大声で騒ぐ、評判になる」です。現代語とは意味が全く違います。このような単語を中心に覚えれば、後は現代と同じ意味の語が多いので古文が読めます。
③はたとえば、「更衣」や「女房」の意味を知らないと正確な読解ができません。「更衣」は身分の低い天皇の妃。「女房」は宮中や貴族の家に使える女性。更衣室=着替える場所、奥さんとは全く違います。
古文は、国語の中に含まれていますが、文法・単語を覚えなければならない以上、外国語と同じです。地道に学習すれば必ず出来るようになります。
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