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過去問は最高の入試予想問題

2019年12月09日

こんにちは。
個別教育リバースです。

孫子の兵法には、次の有名な言葉があります。
「彼を知り己を知れば、百戦してあやうからず」(敵の実情を知り、また自軍の実態を知る。そうすれば、百たび戦っても危ういことはない。)(湯浅 邦弘『孫子・三十六計』角川ソフィア文庫、2008年、P61)
ここでは、敵=志望大学 自軍の実態=自分の学力、と考えてみましょう。
志望大学を知るためには、過去問研究が欠かせません。
自分の学力を知るには、模擬試験結果の詳細な分析が欠かせません。

模試は単にやり直すだけではなく、成績表を精査することで自分の弱点を知る強力な武器になります。受験生の方は、判定に一喜一憂するのではなく、ぜひ成績表をよく読み込んでください。自分には何が欠けており、何をしなければいけないかが分かります。

また、生徒からいつ過去問題集(赤本)をやればいいですか?という質問をよくされます。
これには、2つの考え方があります。1つは、4月くらいの段階で一度解いてみる。そして、ショックを受けて、入試までにしないといけないことを逆算して計画する。
もう1つは、ひたすら基礎基本の習得を重視し、過去問演習は12月に入ってから行う。
私の考えは後者です。ある程度基礎学力を身に付けてから解く方が効果的だと考えています。
あらゆる受験指導のプロ中のプロと言われる小林 公夫氏は、試験委員が変わった時に起こる「問題の周期を知ること」が過去問研究において重要と述べています。続けて、過去問研究の具体的やり方として以下のように述べています。
「一0年分の過去問を用意する、目指す大学の教授の研究対象を調べる、インターネットや図書館など、情報を入手する方法はいろいろあります。目指す大学に学部の先輩がいれば、教養課程で使用している教科書を拝借し、分析させてもらうのも一つの方法です。
入手した情報を駆使し、過去の情報と照らし合わせて分析すること、そこから次の展開を推測すること。この科学的・効率的方法をぜひとも実践し、難関を勝ち抜いていってください。」(小林 公夫『東大生・医者・弁護士になれる人の思考法』ちくまプリマ―新書、2010年、P123)

小林氏によれば、特に「目指す大学の教授の研究対象を調べる」のが効果的なのは、数学と理科(物理・化学・生物)とのことです。
私は、古文と社会(日本史・世界史・政経)も効果的だと思います。大学のHPなどで教員の専攻・研究分野を探す際、過去問と照らし合わせやすいからです。ぜひ受験生のみなさんは実践してみてください。

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