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個別教育リバースです。
先日、源氏物語「若紫」の定家筆の写本が発見されたという報道がありました。(朝日新聞10月9日(水)朝刊)源氏物語には作者紫式部の自筆原稿は現存していないそうです。定家筆というのは平安時代末から鎌倉時代にかけての歌人藤原定家が書写したものということです。
「『若紫』は高校古文の教科書に採用され、研究と教育に大きな影響を与える画期的な発見」とのことです。(朝日新聞10月9日(水)朝刊、山本淳子・京都先端科学大学教授(平安朝文学)の談話)
なぜこの報道を取り上げたかというと、2021年に実施される2020年度の入試古文に源氏物語が取り上げられる可能性が高いと考えられるからです。源氏物語は難解なので、特に難関大学の文系入試で出題される可能性が大です。来年の入試問題はほぼ出来ているはずですので、時期的に再来年が有力です。また、古文入試問題の作問能力のある大学教員は古典文学専攻などに限られています。ですので、このニュースに触発された大学教員が入試問題作成の参考にする可能性は、他の科目よりもずっと高いと思います。
大学入試問題は、時代のトレンドを反映してます。実際、最近の英語入試ではAIについて取り上げた長文が増えてきた印象です。また、世界的ベストセラーのユヴァル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史』(河出書房新社、2016年)に言及した英文も上智大学で出題されました。(竹岡広信『入門英文問題精講(4訂版)』旺文社、2019年、P36)
2019年は日本史・世界史共に重要な歴史的出来事から100年が経ちます。1919年パリ講和会議、ヴェルサイユ条約、五・四運動、三・一独立運動(100周年)。*1929年世界恐慌(90周年)、1939年第2次世界大戦勃発(80周年)、1949年中華人民共和国成立(70周年)、1979年イラン革命(40周年)、1989年マルタ会談・天安門事件(30周年)もあり。これらに関係した日本史・世界史の入試問題が出題される可能性が高いです。
理科関連ではリチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏のニュースがありました。入試化学では再来年度リチウムイオン電池関連の入試問題が出題されるのではないでしょうか。
いろいろなものにアンテナを張っていた方が余裕をもって受験勉強に望めます。是非、日々のニュースや新聞にも気を配っていただければと思います。
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