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大学入学共通テスト国語・数学記述式見送り

2019年12月19日

こんにちは。
個別教育リバースです。

英語民間試験活用に続き、大学入試改革の柱であった国語・数学記述式が見送りとなりました。国語の記述式批判が大半であり、数学の記述式についてはあまり報道されていません。私は、英語民間試験活用(特に、スピーキング導入)には大反対でしたが、国語・数学の記述式問題導入には賛成でした。理由としては、マークシート式入試問題を外注している、あるいはセンター試験で代用している私立大学受験生でも、強制的に記述試験対策をしないといけないからです。日本には770以上の大学があり、その8割が私立大学です。その多くでマークシート方式が採用されています。マスコミの報道で、記述式は2次試験で行うのから実施しなくてもいいのではないか、という意見が散見されました。しかし、それは大学全体の1~2割の国公立大学のみに焦点を絞った話だったのです。一部難関私立大学を除くほとんどの私立大学では、マークシート方式が採用されているため、記述力を測れるようにはなっていません。また、マークシート方式では、受験生の本当の学力を測ることは出来ません。マークシート方式の弊害については、数学者の芳沢光雄氏も著書(『論理的に考え、書く力』光文社新書、2013年、第2章)で指摘しています。

採点体制の不備など技術的な問題点が噴出しました。私もまさかここまでいい加減な採点方法・体制とは思ってもみませんでした。
しかし、本気になって受験生の思考力を問う入試にすることには意味があると思います。また、以前指摘したように、英語ライティング試験導入も必要と思います。民間試験でスピーキング試験を導入しなくても、ライティングだけで完璧に英語力が測れるからです。もちろん、ライティング試験の採点にネイティブチェックを入れるべきかどうかの問題も発生します。いろいろお金も絡む問題ですが、未来への投資として、国にはしっかりとした採点体制で記述式導入に取り組んでいただきたいと願います。

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