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スパイが実践している記憶術

2019年10月29日

こんにちは。
個別教育リバースです。

今日は、暗記・記憶術について述べます。定期テスト前に教科書を眺めただけで、勉強したという生徒がたまにいます。苦手教科を見ただけで覚えることは不可能です。声に出して読み、紙に書いて覚えることが必要です。

語彙力・国語力アップの方法として、音読を推奨している方は多いです。(例えば、藤野雄太『すごい学習メソッド』永岡書店、2017年、p102-p103など)
特に、教科書の音読は効果が高いです。これは英語・国語だけではなく、数学の教科書でもそうです。(もちろん、理科・社会も効果的)口と耳を使うので、黙読するよりも記憶の定着が図れます。
作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏も中学生向けに書かれた勉強指南本の中で、教科書の音読とディクテーションを勧めています。(佐藤優『学びのカタチ』NHK出版、2019年、p70-p73)佐藤氏の勧めるディクテーションは、自分の音声を録音し、それを聞きながらノートに書き取っていくというものです。これは手間がかかりそうですが、音読はすぐにでも始められます。是非、実践してください。

他にも佐藤氏は、視覚から重要情報を記憶する方法として、以下のように述べています。
「そんなとき(注:正確に暗記しないといけない時)には、耳で聞くだけではなくて、映像として記憶するようにしたんだ。つまり、相手がどんなスーツを着て、どんな色のネクタイをしめて、どんな身ぶり手ぶりをまじえて話したか、そのときテーブルの上に何がのっていたか・・・・・・そのぜんたいを「見ておぼえる」。そうすると、ふしぎに相手が話したことも、映像といっしょにしっかり記憶にのこった。
 「記憶したいことを視覚化する」。じつをいうと、これはインテリジェンスの訓練として、いろんな国で採用されている方法なんだ。」(同上、p74-p75)

これは、ロシアの諜報員養成学校(スパイスクール)で行われている記憶術を紹介した本をわかりやすく噛み砕いたものです。(K・Gブーキン『KGBスパイ式記憶術』、水王舎、2019年)
もちろんこの方法を習得するには訓練が必要です。教科書の音読後に、どこに何が書いてあったかをイメージし、思い出せなければまた目を閉じてイメージし続けます。これを繰り返せば、暗記・記憶の定着が格段に向上します。積極的に取り組んでいただきたいと思います。

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