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グローバル時代の教養②(倫理・地学)

2019年10月23日

こんにちは。
個別教育リバースです。

前回、グローバル時代の教養として「哲学・宗教」を取り上げました。今日はその続きになります。
医学部入試では、物理・化学を選択する受験生が多く、医学部では必須の生物の基礎学力がない医学部生が多く入学してくるということがしばしば問題となります。
同様に、文系学部では日本史か世界史のどちらかしか勉強したことがない生徒が多く、知識の偏りが懸念されています。そのため、2020年からは高校の授業で「歴史総合」という科目が新設されます。(地理や政治経済の選択者も少数ながらいます。)

日本の学校教育で唯一「哲学・宗教」について学べる教科である倫理はセンター試験にしか存在しません。その内容は、社会学基礎・西洋哲学・中国思想・日本思想・宗教など多岐にわたります。グローバル時代にもっとも必要とされる知識であるにも関わらず、センター倫理の選択者しか学んでいません。これは非常にもったいないことです。
最近では大人向けの本として、小寺聡[編]『もういちど読む山川倫理』山川出版社、2011年・富増章成『考える力が身につく ディープな倫理』中経出版、2014年・斎藤哲也『試験に出る哲学』NHK出版、2018年、などが出版され、ビジネスパーソンを中心に売れているそうです。

倫理を学ぶことでグローバル化に対応した知識・教養を身に付けることができます。倫理を高校の必修科目にしてもいいのではないでしょうか。英語のスピーキング試験にかける労力をこちらに振り向けるだけで、日本の人々の国際理解は格段に向上するはずです。

もう一つ、日本に住む我々にとって欠かすことのできない知識・教養が地学です。こちらも倫理同様、センター地学の選択者しか学んでいません。非常にもったいないことです。
なぜなら、日本列島は地震・台風・土砂災害などの自然災害に見舞われることの多い場所だからです。今回の台風19号でも多くの方がお亡くなりになりました。もちろん、中学校の地理や理科の教科書に地震や災害についての言及はあります。しかし、内容的に不十分と言わざるをえません。もっと深く学ぶ必要があり、そのために高校地学は最適なのです。
こちらも大人の学び直しに最適の本を、京都大学教授の鎌田浩毅さんが何冊か書いておられます。『地学のツボ』ちくまプリマ―新書、2009年、『地学のススメ』講談社ブルーバックス、2017年、『やりなおし高校地学』ちくま新書、2019年、など。

倫理・地学の重要性を再認識し学ぶことで、国際交流や自然災害時にもっとも必要とされている知識・教養を学ぶことのできるのです。

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